コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2019/08/20

髪の悩みと洗髪回数

▼髪のケアに悩む人は少なくない。汗ばむ季節になればなおさらだ。かく言う当方も御多分に漏れず、加齢とともに髪のことが気なりつつある。しかし理容美容師の方に聞けば、髪の悩みは誰もが大なり小なり抱いているという
▼洗髪もいまの日本では「シニア女性もほぼ毎日」が多い。しかし、かつての日本人は意外なほど洗髪の回数が少なく、時代とともに回数を増してきた
▼昭和戦後では全体で月1~2回にとどまっていたが、昭和30年ごろには5日に1回、1980年代には週2~3回、90年代半ばには10~20代女性はほぼ毎日に達した
▼もっと遡れば、江戸時代では最も多い女性で月1~2回程度、平安時代には年1回ほどだったという。いまでこそ洗髪好きの日本人だが、古くはそれほど髪を洗っていたとは言えない
▼月や年に数回のレベルでは、さすがに衛生面も気にかかる。頭皮が痒くなったりしないのか、臭いはなかったのかなど、要らぬ心配まで湧いてくる。さまざまな制約や事情があったにせよ、習慣とは恐ろしいものだ
▼ならば、正しい髪の洗い方はどのようなものか。一般的には①十分に濡らす②シャンプーを全体に行き渡させる③爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗う④洗った後はよくすすぎ、タオルでやさしく水分をとる。言われてみれば当然のようだが、忙しい現在人はこうした基本も疎かにしがちだ
▼最近では、シャンプーを使わない「ノープー」や「湯シャン」と呼ばれる洗髪法も広がりつつある。頭皮の状態を健やかに保つために有効な場合もあるが、誰にも良い方法とは言えないようだ。そもそもシャンプーが普及したのは1960年代。それまでは髪をくしやブラシでとかして汚れを落としたり、せっけんを使ったりしていた。現在の洗髪法は意外と歴史が浅い
▼夏の盛りに、この猛暑。「シャンプーは何がいい」「洗髪は週に何回」などというノウハウ化は誰にでも当てはまるものではない。要は自分らしくやるのが一番だが、いずれにせよ、髪の悩みが尽きることはない。

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