コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2022/10/31

2023年こそはの期待

▼10月20日、プロ野球のドラフト会議が行われ、育成選手含めて新たに126人が指名された。この中から、どんなスター選手が誕生するのか。一方で、毎年、同数程度の選手がユニフォームを脱ぐ。プロ野球界は厳しい世界だ
▼10月2日のパ・リーグ公式戦、今季最終戦を迎えた千葉ロッテマリーンズは、リーグ優勝のかかった福岡ソフトバンクホークスを破り、目の前での胴上げを阻止した。今季はソフトバンクに劣勢を強いられていたが、最後に一矢報いた印象だ
▼最終戦セレモニーのあいさつで、井口資仁監督が「道半ばではありますが、今シーズンで退任させていただき、次の指揮官にバトンを渡していきたいと思います」と突然、退任を表明した。場内は騒然とし、どよめきも起こったが、一部からは拍手も聞こえた。2年連続でリーグ2位ながら優勝を逃し、また今季は5位に低迷。井口監督の采配や選手起用に否定的な見方をしていたファンもいた
▼埼玉県所沢市のCAR3219フィールドで3月21日に行われたイースタンリーグ公式戦・埼玉西武ライオンズとの試合で、サヨナラ負けを喫したロッテの試合直後のミーティングで、鳥越裕介二軍監督は選手に対して「課題があるから、ここ(二軍)にいる」と指摘。ある選手の名を挙げ、「同じミスを繰り返すな。同じミスを繰り返すと『使えない』とレッテルを張られてしまう。それではコーチもかばえないし、この厳しい世界ではやっていけない」
▼また別の選手の名前を呼び、「自分の出番が終わったからって、関係ないわけじゃないぞ」と注意していた。井口監督と一心同体で、若手選手の成長のために的確な指導を行ってきた鳥越二軍監督も、今季限りで退任となった。新しい二軍監督のもと、若手選手のさらなる成長に期待したい
▼今季はピッチングコーディネーターを務めた吉井理仁氏が、新監督に就任した。佐々木朗希投手を着実に成長させているなど、指導力に定評のある吉井監督なら、と期待するファンも少なくない。2023年こそはロッテの優勝が見られるのか、注目している。♏

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